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前回の続きです。
シンガポールの華僑経済界で、信頼できる風水師として名の知れたMr.Tangは、実際、とても気さくな人でした。私が、他国を紹介したガイドブックを差し出し、ぜひシンガポール版の中で、風水について書きたいと話すと、快く応じてくれました。 そこで、百聞は一見にしかず…ということで、早速、私も診てもらうことにしたのです。 私は、机を挟んでMr.Tangと向かい合って座りました。机の上には、大皿くらいの大きさの魔法陣のようなものが置かれていていていました。同心円上に細かな漢字や記号がびっしりと書かれ、中心には方磁石が収まっていました。これが、風水を診るときに欠かせない、羅盤とか羅経盤と言われるものだということを、私はずいぶん後になってから知ることになります。 Mr.Tangは、私の生年月日時、出生地、名前を聞くと、机の上に置いてある白い紙に書き出しました。そして、羅盤を見つめ、ゆっくりとした英語で、こんなことを言い出したのです。 「あなたの家の北側の壁に青い絵が掛かっていますが、これは、とてもいいです」 …絶句しました。なぜなら、当時の私の家には、まさに東側の壁に、ベルナール・ビュッフェがピエロを描いた、青いリトグラフが掛かっていたからです。ちなみに、Mr.Tangが“いい”と言った意味は、この絵自体の評価ではなくて、ここに青い絵が掛かっていることがいいという意味です。絵のことだけではありません。間取りを言い当て、ここに風鈴を下げなさい、ここで食事をするように…などと次々とアドバイスをしていきます。 啞然としている私に構うことなく、Mr.Tangは、今度は白い紙に何か線を描きはじめました。 「この寺には行かないように。あなたにとって良くありません。ここのたくさん店が並ぶ賑やかな道を通るように」 私は最初、彼が何を言っているのかわからなかったのですが、よくよく白い紙を見ると、そこに描かれていたのは、私が住んでいるマンションから駅までの周辺地図だったのです。驚くというのを通り越して、全身が総毛立ってしまいました。 「どうして、わかるんですか?」 こう聞く私に、Mr.Tangは、笑顔で、 「データです。あなたは、いまの時期に、この町に住み、この家に住むことが決まっているのです」 そう答えたのでした。 データ…。この意外な答えによって、私は、中国人が何千年という歴史のなかで培ってきた“風水”という世界観に、導かれていったのです。 〈お知らせ〉 『林秀靜のハッピー八宅風水』が今日から発売になりました。いままで日本では、家相と風水が混同されていましたが、この本では、初心者にもわかりやすく本当の風水を解説しています。特に本書で紹介している“八宅風水(はったくふうすい)”は、欧米で人気の高い伝統風水でありながら、日本ではまだ一般に知られていません。私の経験からも、とても効果の高い風水なので、ぜひ皆さんに試していただきたいと思います。 (Flower“White Rose” photo by Yukari Nozuki)
by onnomaki
| 2005-04-23 08:50
| 風水ライフ
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